細胞老化は古くから生体にとって極めて重要ながん抑制機構として機能することが知られていた。一方、細胞老化を起こした“老化細胞”は、加齢とともに様々な臓器に蓄積する。老化細胞からは様々な生理活性物質が分泌されるようになり、組織老化や慢性疾患病態を増悪化すると考えられている。本講義では、細胞老化のメカニズムや老化細胞と組織の加齢性変化や慢性疾患病態との関りについて、最新の研究知見を交えて概説する。本コンテンツに関するお問い合わせは、6NC共通教育講座中央事務局（6nc-educ.jimu@jh.ncgm.go.jp）までご連絡ください。