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競合リスクデータの解析-臨床試験から医療経済シミュレーションまで 《講師:田中 司朗》

例えば、がんの再発を調べる研究で、交通事故による死亡が起きたら、それ以降に再発が発生するかどうかが観察できなくなる。このように、複数の別の種類のイベントがあり、最初の1つしか観察できないことを競合リスク(competing risk)の問題と呼びます。
競合リスクデータの解析の目的は、(1)共変量と特定のイベントの発生との関連を調べる、(2)ある研究状況下でのイベント間の関連を調べる、(3)あるイベントが除去された下での、特定のイベントの発生率を推定する、という三つに大別されます。
この講義では、田中司朗先生に、造血幹細胞移植レジストリ、NSABP B14試験、医療経済シミュレーションという三つの事例を用いて(1)について解説して頂きました。到達目標は、(1)Kaplan-Meier法とcumulative incidence法の違いを理解すること、(2)競合リスクデータ解析の手法(cumulative incidence法、Gray検定、Fine-Grayモデルなど)を知ることです。
なお、本講義は生存時間解析に関するトピックのアドバンスな内容ですので、基本的な生存時間解析の講義は水澤先生の講義野村先生の講義をご覧ください。
例えば、がんの再発を調べる研究で、交通事故による死亡が起きたら、それ以降に再発が発生するかどうかが観察できなくなる。このように、複数の別の種類のイベントがあり、最初の1つしか観察できないことを競合リスク(competing risk)の問題と呼びます。
競合リスクデータの解析の目的は、(1)共変量と特定のイベントの発生との関連を調べる、(2)ある研究状況下でのイベント間の関連を調べる、(3)あるイベントが除去された下での、特定のイベントの発生率を推定する、という三つに大別されます。
この講義では、田中司朗先生に、造血幹細胞移植レジストリ、NSABP B14試験、医療経済シミュレーションという三つの事例を用いて(1)について解説して頂きました。到達目標は、(1)Kaplan-Meier法とcumulative incidence法の違いを理解すること、(2)競合リスクデータ解析の手法(cumulative incidence法、Gray検定、Fine-Grayモデルなど)を知ることです。
なお、本講義は生存時間解析に関するトピックのアドバンスな内容ですので、基本的な生存時間解析の講義は水澤先生の講義野村先生の講義をご覧ください。

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